Excelで出来る業務改善

ちょっとした工夫・知識で、効率アップが図れるExcel利用方法をお伝えしていきます。

Excelの便利スキル(第7回)時間を小数点時間に変換

すぐに使えるExcelの便利な小技を集めました

よく使う機能、よく使う関数を少しだけ深掘り

第7回は、時間データを小数点時間に変換する手法を紹介していきます。

  • 給与計算で時給を乗算するため、7:30 ⇒ 7.5と変換する場合
  • 小数点時間6.25を、時間データ 6:15 に変換する場合
  • 「45」分を、時間データ 0:45 に変換する場合

では、細かく見ていきましょう。

【第7回】時間を小数点時間に変換

Excelでは日付データをシリアル値(整数)として取り扱っており、時間データを小数として取り扱っています。Microsoft社のサポートページ( HOUR 関数)に、以下の記載があります。

時刻は、日付を構成する値として小数で表されます。

「日付を構成する値」なので、1時間 = 1/24日となります。

時間を3種類の書式で表示した一覧

 

例えば、勤務表の実働時間を小数点時間に変換する場合を考えます。

勤務表一覧

時間データを小数点時間に変換するには、24を乗算します。これは、時間データである 1:00(= 1/24)を小数点時間 1.0 に変換するためには24を乗算すればいいためです。

実働時間を小数点時間に変換

正しく表示されない場合は、「セルの書式設定 > 数値」を設定します。

 

小数点時間を時間データに変換するには、24を除算します。これは、Excelが時刻の値を「日付を構成する値」として小数で表すため(1.0 時間 = 1/24日)です(下図、左)。また、分のデータを時間データに変換するには、さらに60を除算します(下図、右)。

作業時間目安一覧表

 

このExcel小技、すぐに使えそうでしょう?

Excelだけでも様々な処理や操作が可能で、その中でも頻繁に使う機能や関数は絞られるはず。「よく利用する」機能や関数をもう少し詳しく知り、使いこなすことで、今の作業をより早く、より簡単に終わらすことができるようになるといいですよね。