Excelで出来る業務改善

ちょっとした工夫・知識で、効率アップが図れるExcel利用方法をお伝えしていきます。

Excelの便利スキル(第2回)曜日の取得(weekday関数)

すぐに使えるExcelの便利な小技を集めました

よく使う機能、よく使う関数を少しだけ深掘り

第2回は、セルに入力された日付データから、曜日情報を取得する手法を紹介していきます。

  • 特定の曜日のときに、計算式を変更する
  • 週の始まりを火曜日にからにして計算する

では、細かく見ていきましょう。

【第2回】曜日の取得(weekday関数)

ExcelでWEEKDAY関数を入力すると、以下のヒントが表示されます。

f:id:ChangeDesign02:20220323150321p:plain

WEEKDAY関数のヒント

シリアル値とは日付データを表します。つまりWEEKDAY関数は「日付データから曜日の情報を取得して、1から7までのどれかの数字(曜日番号)を返します」。オプションの[種類]を指定しない場合は日曜始まり(=1)となります。

f:id:ChangeDesign02:20220323145804p:plain

WEEKDAY関数を使用して取得した整数一覧

曜日の情報を曜日番号という数字に置き換えてくれることで、特定の曜日に対して処理を分けることができます。例えば、水曜日は【定休日】と表示する場合を考えます。水曜日の曜日番号は4なので、IF関数を使用して「もしWEEKDAY関数の返り値が4の場合、【定休日】と表示、それ以外は何も表示しない」と設定します。

=IF(WEEKDAY(A2)=4, "定休日", "")

f:id:ChangeDesign02:20220323145832p:plain

水曜日に定休日と表示

WEEKDAY関数のオプションを指定することで、週の始まりを変更することもできます(WEEKDAY関数のヒントでは[種類]と表示されます)。

f:id:ChangeDesign02:20220323150712p:plain

WEEKDAY関数のオプション

例えば、日曜と月曜を【休み】表示するのであれば、週の始まりを火曜に設定したほうが計算しやすくなります。WEEKDAY関数のオプションに12を設定し、IF関数で「返り値が6以上の場合、【休み】と表示」と設定します。

=IF(WEEKDAY(A2, 12) >= 6, "休み", "")

f:id:ChangeDesign02:20220323153030p:plain

週の始まりを火曜に設定

 

このExcel小技、すぐに使えそうでしょう?

Excelだけでも様々な処理や操作が可能で、その中でも頻繁に使う機能や関数は絞られるはず。「よく利用する」機能や関数をもう少し詳しく知り、使いこなすことで、今の作業をより早く、より簡単に終わらすことができるようになるといいですよね。